【Adobe Premiere Proの基本的な使い方】動画編集初心者向け2023年保存版
こんにちは、宇野です。
新年、明けましておめでとうございます。
2023年最初の動画は…これから動画編集スキルを身に付けたい!と思っている方向けにAdobe Premiere Proの基本的な使い方を解説します。
今回、基本操作を解説する動画編集ソフトAdobe Premiere Proは、テレビ番組や映画を作るようなプロも使う有償の動画編集ソフトです。
プロが使う動画編集ソフトと聞くと、使いこなすことができるか不安に感じると思いますが…実際に使ってみると、無料の動画編集ソフトの方が難しいんじゃないかと感じるくらい基本操作はシンプルです。
無償の動画編集ソフトと有償の動画編集ソフトの大きな違いは制限があるか否かの違いです。
無償の動画編集ソフトには、テロップを入れる位置が自由に決められなかったり、フレームの隅にロゴが入ってしまったり、映像や音を重ねる数が限られていたり…ソフトによって様々な制限があります。
ですので、有償の動画編集ソフトを使った方が自由度があるので、作成できる動画の幅も大きく広がります。
しかも、Premiere Proには無償で使える試用期間があります。
この動画では、初めてPremiere Proに触れるという方向けに丁寧にゆっくり画面を表示させながら解説していきますので、動画を観ながら実際に操作をしてみて基本操作が身に付くか試してみてください。
このYouTubeチャンネルでは、動画撮影や動画編集など動画に関する情報をお届けしています。
参考になったと思っていただけたら、チャンネル登録して高評価をしていただけると嬉しく思います。
それでは、始めていきます。
【Adobe Premiere Proの基本的な使い方】
動画編集初心者向け2023年保存版
YouTube
1:Premiere Proダウンロード&インストール方法
最初にAdobe Premiere Proをインストールする方法を解説します。
まず、Adobeのアカウントを作成します。
Adobeの公式サイトをクリックしてページを開きます。
すると、Adobeの公式WEBサイトが表示されます。
右上の「ログイン」をクリックします。
ログイン画面が表示されますので「アカウントを作成してください」をクリックします。
メールアドレスや名前など必要事項を入力して「アカウントを作成」をクリックします。
登録したメールアドレスにアカウント確認のメールが届いていますので、メールを開き「電子メールを確認」をクリックします。
「Adobe.comに移動」をクリックします。
「日本サイトへ移動」をクリックします。
最初は、7日間の試用期間があり無料で使えるので「無料で始める」をクリックします。
Adobe Premiere Proをクリックします。
学生以外の方は基本的に「個人向け」をクリックします。
Premiere Proだけを使うのであれば、7日間の無料体験後は月2,728円で、IllustratorやPhotoshopなどAdobeの全ソフトを使えるコンプリートプランは7日間の無料体験後は月6,480円です。
ここでは、Premiere Proだけを解説していきますので、Premiere Proの「始める」をクリックします。
支払い方法の画面が表示されますので、クレジットカード情報を入力し「無料体験を始める」をクリックし「使用開始」をクリックします。
「インストーラーをダウンロード」をクリックします。
すると、インストーラーがダウンロードされるので、ダブルクリックします。
Premiere Proのアイコンをクリックし開くをクリックします。
しばらくするとログイン画面が表示されますので、先程登録したメールアドレスを入力して「続行」をクリックします。
更に、パスワードを入力して「続行」をクリックします。
Premiere Proのインストールが開始されるのでしばらく待ちます。
これでPremiere Proのインストールが完了します。
2:新規プロジェクトの作成
次に動画編集を始めるために新規プロジェクトを作成する方法を解説します。
動画データはテキストや画像と比べるとかなり大きな容量を使いますので、パソコンのハードに保存してしまうとすぐにストレージがいっぱいになってしまいますので、外付けのSSDやHDDを用意することをオススメします。
まずはPremiere Proのプロジェクトを保存するフォルダを作成しましょう。
ご自身のパソコンにSSDやHDDを接続してフォルダを作ります。
保存先で右クリックして「新規フォルダ」をクリックして名前を変更します。
ご自身で分かるように名前をつけましょう。
ここでは仮で「2023年」としておきます。
保存先のフォルダを作ったらいよいよPremiere Proを起動させます。
インストールしたPremiere Proのアイコンをクリックし起動させます。
しばらくするとスタートアップメニューが表示されます。
左メニューの新規プロジェクトをクリックします。
ご自身が分かるようにプロジェクト名を入力します。
ここでは仮で「基本操作」としておきます。
次にここをクリックして保存先を決めます。
ここは、最初に作ったフォルダ、僕の場合は「2023年」を選択します。
これで「YouTube」というフォルダに「基本操作」というプロジェクトデータが保存されるようにできました。
「作成」をクリックすると、Premiere Proの編集画面が表示されます。
3:Premiere Proを構成するデフォルト画面
次にPremiere Proを構成する編集画面を簡単に解説します。
Premiere Proのデフォルトの状態での編集画面は、このように複数のウィンドウによって構成されています。
詳しくは、実際に操作しながら理解していきますので、ここでは名称と、どんなことをする場所なのかだけ頭の片隅に入れておいてください。
1:メニューバー
一番上の「Premiere Pro」「ファイル」「編集」などが表示されている部分がメニューバーです。
プロジェクトを保存をしたり、Premiere Proを閉じたり、必要なツールを表示させたりすることができます。
2:ソースモニターパネルなどが含まれたグループ
ここは、動画素材を再生して確認したり、必要な部分を抜き出すことができるソースモニターパネルや動画素材の位置やサイズを調整したり、適用した特殊効果を操作できるエフェクトコントロールパネルなどが含まれたグループです。
複数のタブがあるウィンドウは、タブをクリックして切り替えることで各操作ができます。
3:プログラムモニター
ここは、編集中の動画の状態を確認することができるプログラムモニターです。
4:プロジェクトパネルなどのグループ
ここは、動画素材や音声素材を読み込み管理するプロジェクトパネルやトランジションやエフェクトなどの特殊効果を選択するエフェクトパネルなどが含まれたグループです。
このようにグループ化されたウィンドウでは、全てのタブが表示されていない場合があります。
そんな時は、ここをクリックして「パネルメニュー」を表示させてタブを選択して操作を行います。
5:ツールパネル
ここは、編集に活用する各種ツールが配置されたツールパネルです。
動画をカットするレーザーツールやテロップを入力するテキストツールなどがあります。
6:タイムラインパネル
ここは、シーケンスと呼ばれる編集の作業領域を管理するタイムラインパネルです。
ここにシーケンスを作り動画素材や音声素材を並べて一本の動画にしていきます。
7:オーディオマスターメーター
ここは、オーディオの音量の状態をグラフで表示するオーディオマスターメターです。
Premiere Proのデフォルトは、これらのウィンドウで構成されています。
詳しくは操作をしながら解説していきますので、現段階では、名称とどんな操作をするのかを頭の片隅に入れておいてください。
4:編集画面のカスタマイズ
次に編集画面のカスタマイズ方法を解説します。
Premiere Proのワークスペースは、ウィンドウの配置を自由にカスタマイズできます。
パネルのタブをドラッグすると移動させることができます。
また、ワークスペースを構成している各ウィンドウは連携していて、1つのウィンドウのサイズを変更すると、他のウィンドウのサイズも変更されます。
パネルの境界にカーソルを合わせてドラッグするとパネルのサイズを変えることができます。
動画編集は、丁寧に正確に行うだけではなくスピードも大切ですので、自分が使いやすいようにカスタマイズすることをオススメします。
デフォルトの状態では、あまりにも作業効率が悪いので、ここでは僕が普段使っている編集画面にカスタマイズしていきます。
気に入らなければ、簡単に元の状態に戻すことができますので、練習で同じように操作をしてカスタマイズしてみてください。
まずは、「プロジェクトパネル」をドラッグして上のソースモニターパネルなどがあるグループに移動します。
そして、「メディアブラウザー」のここの部分をクリックして「パネルを閉じる」をクリックします。
同様に「CCライブラリ」「情報」「マーカー」「ヒストリー」も「パネルを閉じる」をクリックし消します。
また、ここの「メタデータ」も「パネルを閉じる」をクリックして消してしまいましょう。
次にメニューバーの「ウィンドウ」の中にある「エッセンシャルグラフィックス」をクリックします。
すると、右側にエッセンシャルグラフィックスパネルが表示されます。
次にメニューバーの「ウィンドウ」の中にある「エッセンシャルサウンド」をクリックします。
すると、右側にエッセンシャルサウンドが追加されます。
ここの「エフェクト」をドラッグして、エッセンシャルグラフィックスがあるウィンドウに移動します。
ここまでできたら、ウィンドウのサイズを調整して完成です。
ここからは、このレイアウトで解説をしていきます。
今後、ご自身が編集作業をしやすいようにオリジナルのレイアウトにしてみてください。
5:自動保存の設定
次に自動保存の設定を解説します。
動画編集の作業は、ハードウェアの機能を最大限に利用して処理を行います。
その為、突然、フリーズしたりシャットダウンすることがあります。
そんな事態に備えて、プロジェクトを自動保存する設定を行なっておきましょう。
まずは、メニューバーの「Premiere Pro」の中にある「環境設定」から「自動保存」を選択します。
「プロジェクトの自動保存」にチェックが入っていることを確認します。
もしチェックが入っていなかったらクリックしてチェックを入れておきましょう。
編集作業に慣れるまでは「自動保存の間隔」を5分から10分程にしておくと良いと思います。
例えば「自動保存の間隔」を10分に設定しておくと最悪の場合でも10分前の状態に戻すことができます。
次に「プロジェクトバージョンの最大数」を設定します。
これは、最大何個の自動保存のプロジェクトファイルを残しておくのかという設定です。
例えば「5」にしておくと、新しいプロジェクトファイルが自動保存されると一番古いプロジェクトファイルが自動的に削除され常時5個のプロジェクトファイルがフォルダに残ります。
慣れるまでは、3から10くらいにしておきましょう。
ここまでできたらOKをクリックします。
これで自動保存の設定が完了です。
一度、ここまでを保存してみましょう。
⌘+Sを押します。
もしくは、メニューバーのファイルから保存をクリックします。
自動保存されたプロジェクトファイルは、一番最初に作ったフォルダの中に「Adobe Premiere Pro Auto-Save」というフォルダが自動で作られ、ここに保存されます。
もし、編集作業中に突然シャットダウンしてしまった場合は、ここに保存されたファイルを開けば自動保存された場所から編集をやり直すことができます。
6:シーケンスの作成
Premiere Proで動画編集をする為には、シーケンスと呼ばれる作業領域を作成する方法を解説します。
このシーケンスに動画や音声を並べて一本の動画にしていきます。
タイムラインパネルに「メディアをここにドロップしてシーケンスを作成します。」と表示されていますが…ドラッグ&ドロップでシーケンスを作成してしまうと、自動的に動画データと同じ解像度、フレームレートのシーケンスができてしまいますので、手動で作成するのが一般的です。
それでは、実際にシーケンスを作っていきましょう。
⌘+Nを押します。
もしくは、メニューバーのファイルの中の新規のシーケンスをクリックします。
すると、シーケンスの複数のプリセットが表示された画面が表示されます。
プリセットとはテンプレートのようなモノのことで、予めよく使われるモノが準備されています。
どんなカメラで撮影しどんな動画にしたいのかで選ぶプリセットが違いますが…今回は、一般的なデジタルカメラで撮影した動画を編集する際に使われる「Digital SLR」を選択してフルハイビジョンの24fpsで書き出す為に「1080p24」を選びます。
シーケンスを選択したら何の編集なのか分かるように名前をつけます。
ここでは仮で「練習用」という名前にしておきます。
OKをクリックすると、このようにタイムラインパネルにシーケンスができます。
6-1:シーケンスの主な機能
次にシーケンスの主な機能を解説します。
ここは、使いながら覚えていくモノなので、現段階では、名称とどんな機能なのかだけ頭に入れておいてください。
1:タブ
複数のシーケンスがある場合は、ここにタブで表示されます。
タブをクリックするとシーケンスを切り替えることができます。
2:編集ライン&再生ヘッド
この縦の線が編集ラインです。
編集ラインのある位置の映像がプログラムモニターに表示されます。
そして、編集ラインの上にあるこれが再生ヘッドです。
再生ヘッドはドラッグして動かすことができます。
3:タイムコード
編集ラインのある位置のタイムコードがここに表示されます。
4:ビデオトラック
ここはビデオトラックです。
ビデオトラックに動画や画像を配置します。
ここの目のアイコンをクリックすると、このトラックに配置した映像を非表示にすることができます。
ビデオトラックの空いている所で右クリックして「1つのトラックを追加」を選択するとビデオトラックを増やすことができます。
「1つのトラックを削除」を選択するとトラックを削除できます。
5:オーディオトラック
ここは、オーディオトラックです。
オーディオトラックに音声やBGM、効果音を配置します。
このMのアイコンをクリックすると、このトラックに配置した音がミュートになります。
オーディオトラックの空いている所で右クリックして「1つのトラックを追加」を選択するとオーディオトラックを増やすことができます。
「1つのトラックを削除」を選択するとトラックを削除できます。
6:スクロールバー&ズームハンドル
シーケンスの下にあるこのゲージがスクロールバーです。
スクロールバーをドラッグするとタイムラインをスクロールできます。
そして、スクロールバーの左右にある●がズームハンドルです。
ズームハンドルをドラッグすると、タイムラインを拡大縮小できます。
これがシーケンスの主な機能になります。
7:動画や音楽の読み込み方法
では、撮影した動画やダウンロードした音楽をPremiere Proに読み込む方法を解説します。
プロジェクトパネルの空いている部分をダブルクリックします。
ここで編集する撮影した動画やダウンロードした音楽を選択します。
これでプロジェクトパネルに読み込まれます。
ちなみに、このようにフォルダごとまとめて読み込むこともできます。
また、プロジェクトパネルの左下にあるアイコンでリスト表示かアイコン表示を選択することができます。
更に、ここの「新規ビン」をクリックすると、フォルダができるのでどこに何の素材があるのか分からなくならないようにグループ分けしておくと編集の作業効率が良くなります。
8:動画や音楽の配置方法
次に読み込んだ動画や音楽をシーケンスに配置する方法を解説します。
プロジェクトパネルに読み込んだ動画をシーケンスのビデオトラックにドラッグ&ドロップします。
音楽や効果音はオーディオトラックにドラッグ&ドロップします。
動画に音声が含まれている場合は、動画を配置したら自動的にオーディオトラックにもこのように配置されます。
ちなみに、これらをクリップと呼びます。
映像に音声が含まれている場合はリンクされていて、このままでは映像と音を別々に操作することができませんが、リンクを解除させることができます。
ここの「リンクされた選択」のアイコンをクリックして白くすると映像と音声のリンクが外れ、各々のクリップを選択して編集することができます。
また、リンクされている状態でクリップを選択して、⌘+Lを押すことで映像と音声を解除することができます。
更に、ソースモニターでも分割することができます。
プロジェクトパネルに読み込んだ動画をダブルクリックします。
すると、ソースモニターに表示されます。
ここのビデオのアイコンからビデオトラックにドラッグ&ドロップすると映像だけがシーケンスに配置されます。
オーディオのアイコンからオーディオトラックにドラッグ&ドロップすると音声だけがシーケンスに配置されます。
映像と音声、両方を配置したい場合は、ソースモニターのアイコンがない場所からドラッグ&ドロップします。
これで映像と音声両方がシーケンスに配置できます。
クリップをシーケンスに並べる時、ここのスナップツールを有効化しておくと近くにドラッグしたら磁石のように引き寄せて隙間なく埋めてくれます。
クリップとクリップの間にスペースができたままにすると黒い画面が表示されてしまいます。
このスペースのことをギャップと呼びます。
ギャップができにくくする為に、スナップツールは基本的に有効化しておくと良いと思います。
9:クリップの移動方法
次にシーケンスに配置したクリップを移動させる方法を解説します。
クリップを移動させるには、クリップをドラッグして動かしドロップで配置します。
クリップを移動させた時に別のクリップの上にドロップさせてしまうと上書きされてしまいます。
そんな時は、⌘+Zを押せば、一つ前に戻すことができます。
10:クリップの削除方法
次にクリップの削除方法を解説します。
シーケンスに配置したクリップが不要になった場合は、その不要なクリップを選択してdeleteキーを押します。
または、クリップを選択して「消去」をクリックします。
もしくは「リップル削除」をクリックすると、クリップを削除した後にギャップを自動で埋めてくれます。
不要なクリップが複数ある場合は、このように不要なクリップを全て入るようにドラッグすると複数のクリップが選択できますので、deleteキーを押すと、選択されたクリップが全て削除されます。
または、shiftキーを押しながらクリップを選択しても複数のクリップを選択できるので、deleteキーを押すと選択されたクリップが全て削除されます。
シーケンスで⌘+Aを押せばシーケンスにあるすべてのクリップを選択することができdeleteキーを押すと全てのクリップが削除されます。
ちなみに、ギャップを削除するときもギャップがある部分を選択してdeleteキーを押せば削除できます。
11:クリップのカット方法
次にクリップをカットする方法を解説します。
1:レーザーツール
まずは、シーケンスに配置したクリップをレーザーツールでカットする方法から解説します。
これは、最も使われるカット方法です。
シーケンスにクリップを配置し、再生ヘッドを動かしプログラムモニターを見ながらカットしたい部分に合わせます。
そして、キーボードのCを押します。
もしくは、ここのレーザーツールを選択します。
そして、編集ラインがあるクリップの上でクリックします。
これで元々一つだったクリップがこのように二つに分かれます。
こちらのクリップが不要だったらクリップの上で右クリックし「消去」もしくは「リップル削除」を選択します。
または、キーボードのVを押すか選択ツールをクリックして切り替えてから不要なクリップを選択してdeleteキーを押します。
2:トリミング
次にシーケンスに配置したクリップを必要な長さにするトリミングを解説します。
選択ツールの状態で、シーケンスに配置したクリップの端にカーソルを合わせます。
するとこのようにカーソルの形が変わり赤くなります。
この状態でドラッグするとクリップ前後をカットすることができます。
3:ソースモニター
次にソースモニターで必要な部分だけを抜き出しシーケンスに配置する方法を解説します。
プロジェクトパネルに読み込んだ動画をダブルクリックしてソースモニターに表示させます。
そして、動画の使いたい部分の始まりを決めたらキーボードの「I」を押します。
すると、このような印が打たれます。
これをイン点と呼びます。
次に使いたい部分の終了部分を決めたらキーボードの「O」を押します。
すると、このような印が打たれます。
これをアウト点と呼びます。
この状態でシーケンスにドラッグ&ドロップすると「イン点」から「アウト点」までの動画を配置できます。
12:クリップのスピード調整&逆再生
次にクリップのスピードを変更する方法と逆裁せにする方法を解説します。
シーケンスに配置したクリップは、速度を変えたり逆再生させることができます。
シーケンスに配置した速度を調整したいクリップを選択し、⌘+Rを押すと、このような画面が表示されます。
もしくは、速度を変更したいクリップの上で右クリックして「速度デュレーション」を選択します。
速度の値を上げると早くなり、下げると遅くなります。
逆再生にするときは、逆再生にチェックを入れます。
この時、変更後に後続のクリップをシフトにチェックを入れておきましょう。
そうすることで、速度を上げると後ろのクリップが自動的にギャップを埋めてくれます。
速度を落とすと後ろのクリップがシフトしてくれます。
13:エフェクトコントロールパネルの主な機能
シーケンスに配置した動画クリップを選択してタブをエフェクトコントロールパネルにします。
すると「モーション」「不透明度」「タイムリマップ」「オーディオ」などが表示されますが、ここでは主に使う「モーション」「不透明度」を解説します。
1:モーション
モーション内には「位置」や「スケール」などが表示されます。
位置の左側の数値を変更すると、映像を左右に動かすことができます。
右側の数値を変更すると、映像を上下に動かすことができます。
デフォルトの状態に戻すには、ここの「パラメーターをリセット」をクリックします。
スケールの数値を上げると映像が拡大され、下げると映像が縮小します。
ちなみに、無理に映像を拡大をすると画質が荒くなりますので注意しましょう。
回転の数値を変更すると傾きます。
2:不透明度
不透明度を展開すると丸や四角やペンのアイコンがあります。
これはマスクと言って、必要な部分のみを残すことができるツールです。
例えば、四角のアイコンをクリックしてみます。
すると、このように動画の真ん中に四角い枠ができ、それ以外の部分が黒くなります。
この黒い部分は消えている状態ですので、合成させたい時などに使います。
この四角い枠はドラッグして場所を変えることができたり、頂点をドラッグすれば、広げたり狭めたりすることもできます。
不透明度の数値を変更すると、映像が薄くなります。
描画モードには、さまざまな効果が入っていますが、どのような変化があるかはその都度解説していきます。
普段は、通常にしておきます。
14:ズームイン&ズームアウトの作り方
次に、このようなズームインとズームアウトを作る方法を解説します。
まずは、ズームインから作っていきます。
ズームインを開始する場所に編集ラインを合わせます。
そして、クリップを選択してタブをエフェクトコントロールパネルにします。
エフェクトコントロールの位置の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックします。
すると、このように右のタイムライン領域に印が打たれます。
これをキーフレームと呼びます。
右のタイムライン領域が表示されていない場合は、ここをクリックすると表示されます。
エフェクトコントロールのスケールの左にあるストップウォッチのアイコンをクリックします。
すると、先ほどと同じようにキーフレームが打たれます。
プログラムモニターを見て、ズームインが完了する位置に編集ラインを合わせます。
プログラムモニターを見ながら、拡大したい部分がだいたい中央になるように位置とスケールの値を調整します。
すると、キーフレームが打たれます。
プログラムモニターを再生して確認すると、このようにズームインが完成します。
次にズームアウトを開始する位置に編集ラインを合わせます。
そして、位置とスケールのここをクリックします。
すると、現在の値でキーフレームが打たれます。
プログラムモニターを見て、ズームアウトが完了する位置に編集ラインを合わせます。
位置のここをクリックしてデフォルトの数値に戻する、キーフレームが打たれます。
スケールの数値を元に戻すと、キーフレームを打ちます。
これで完成ですので、プログラムモニターを再生して確認します。
すると、このようにズームアウトが完成します。
映像に変化を加える時は、その項目のストップウォッチのアイコンをクリックしてキーフレームを打ちます。
これが基本となりますので、覚えておいてください。
15:トランジションの操作方法
次にトランジションについて解説します。
トランジションとは、クリップとクリップが接続している編集点に適用する特殊効果のことです。
Premiere Proには、様々なトランジションがデフォルトで入っていて、簡単に適用させることができます。
また、自分自身で作ることができたり、購入したモノを適用させることもできます。
トランジションを適用すると、特殊効果を加えた効果的な場面転換ができるようになりますので、ここで基本的な操作方法を覚えてください。
それでは、解説していきます。
1:トランジションの適用方法
まずは、トランジションの適用方法を解説します。
練習で効果が分かりやすい「ページピール」というトランジションを適用させてみましょう。
まずタブをエフェクトパネルにします。
そして検索窓に「ページピール」と入力します。
すると、ページピールが表示されます。
ページピールをシーケンスのビデオトラックに配置したクリップとクリップが接続している編集点にドラッグ&ドロップします。
これでページピールが適用されます。
2:トランジションの変更方法
次にトランジションを変更する方法を解説します。
接続したトランジションがイメージに合わない場合は、別のトランジションを上に載せれば、そのトランジションに変更することができます。
例えば、エフェクトパネルの検索窓に「ワイプ」と入力します。
表示されるワイプを先ほどと同じ場所にドラッグ&ドロップします。
すると、このようにページピールが消えてワイプが適用されます。
3:トランジションのデュレーションを変更する方法
次に適用したトランジションの表示時間を変更する方法解説します。
表示時間のことをデュレーションと呼びます。
適用したトランジションをダブルクリックします。
すると、トランジションのタイムコードが表示されます。
トランジションを10フレームにしたい場合は、デュレーションを「00;00;00;10」に変更します。
すると、適用したワイプのスピードが変化します。
また、クリップのトリミングと同じ方法でデュレーションを変更することもできます。
ズームハンドルで拡大させ、トランジションの端にカーソルを合わせてトリミングします。
すると、このようにワイプのスピードが変化します。
4:トランジションの削除方法
次に適用したトランジションを削除する方法を解説します。
適用させたトランジションを選択して、deleteキーを押します。
もしくは、トランジションの上で右クリックして「消去」を選択します。
これでトランジションが削除されます。
16:エフェクトの操作方法
次にエフェクトの操作方法を解説します。
エフェクトとは、クリップに適用する特殊効果のことです。
トランジション同様、Premiere Proには様々なエフェクトがデフォルトで入っていて、簡単に適用させることができます。
また、自分自身でデフォルトにはないエフェクトを作ることができたり、購入したモノを適用させることもできます。
エフェクトの基本的な操作方法を覚えてください。
それでは、解説していきます。
1:エフェクトの適用方法
まずはエフェクトの適用方法を解説します。
効果が分かりやすい「レンズフレア」というエフェクトを適用させてみます。
エフェクトパネルの検索窓に「レンズフレア」と入力します。
表示されたレンズフレアを適用させたいクリップにドラッグ&ドロップします。
これでレンズフレアが適用されます。
もしくは、クリップを選択してからここのレンズフレアをダブルクリックしても適用させることができます。
2:エフェクトを調整する方法
次にエフェクトの調整方法を解説します。
ここで適用したレンズフレアは、適用させるだけで効果を確認できますが、エフェクトコントロールパネルでパラメーターを調整することでより効果を確認できます。
レンズフレアを適用したクリップを選択し、タブをエフェクトコントロールパネルにします。
エフェクトコントロールパネルの中にレンズフレアという項目が追加されています。
光源の位置の数値を変更すると光の位置が変更され、フレアの明るさの数値を変更すると光の強弱ができます。
ちなみに、ズームインやズームアウトを適用させたようにキーフレームを打つことで、追加したエフェクトを動かすこともできます。
3:適用したエフェクトの効果を一時的にオフにする方法
次に適用したエフェクトの効果を一時的にオフにする方法を解説します。
エフェクトを適用する前の状態と適用した後の状態の変化を確認したい場合は、エフェクト名の横にある「FX」をクリックします。
すると、このように適用前の状態を確認することができます。
戻す場合は、再度「FX」をクリックします。
4:適用したエフェクトを削除する方法
次に適用したエフェクトを削除する方法を解説します。
適用したエフェクトを削除するには、エフェクトコントロールパネルにあるエフェクト名を選択してデリートキーを押します。
もしくは、エフェクト名で右クリックして「消去」を選択します。
これで適用したエフェクトを完全に削除できます。
17:エッセンシャルグラフィックスでテロップを入れる方法
次に、エッセンシャルグラフィックスでテロップを入れる基本的なやり方を解説します。
テロップを入れたい場所に編集ラインを合わせます。
タブをエッセンシャルグラフィックスパネルにします。
ツールパネルのTのアイコン「横書き文字ツール」をクリックします。
尚、このTのアイコンを長押しすると縦書き文字ツールを選択することができます。
プログラムモニターをクリックします。
すると、文字入力モードになります。
シーケンスには、グラフィックというクリップが自動的に配置されます。
テキストを入力します。
仮で「Adobe Premiere Pro」と入力してみます。
選択ツールをクリックして選択ツールにします。
エッセンシャルグラフィックスパネルのここでフォントを選択します。
ここでサイズを変更します。
文字の感覚は、このVAという部分で調整できます。
ここで、テキストの位置を調整します。
画面中央に配置したい場合は、ここの縦軸の中央と横軸の中央のアイコンをクリックするとど真ん中に配置できます。
アピアランスの塗りのここをクリックするとカラーピッカーが表示され、テキストカラーを変更できます。
境界線とは、縁取りのことです。
縁取りを入れる場合は、チェックを入れここをクリックしてカラーを決めます。
そして、ここで境界線の太さを調整することができます。
ここの+をクリックすれば、境界線を更に増やすこともできます。
背景とは、テキストの下にカラーを入れることができる機能です。
文字が見えにくい時などに使います。
後は、シャドウなどを細かく設定することができます。
シーケンスに自動的に配置されたクリップをトリミングして、表示させる長さを決めます。
これでテロップが完成です。
18:音量の調整方法
次に音量の調整方法を解説します。
まずは、動画内に入っている音声のボリュームを調整していきます。
ボリュームを調整したいクリップを選択してキーボードのGを押します。
もしくは、右クリックして「オーディオゲイン」を選択します。
ここでオーディオボリュームを調整します。
自分が話をしている声の音声は、最大値が「0db」より大きくなると、所謂「音割れした状態」になってしまいます。
ですので、絶対に「0db」よりも大きくしてはいけません。
オーディオゲインのウィンドウで「最大ピークをノーマライズ」にチェックを入れ、最大値を「-1dB」以下にすると音割れせずに聞きやすくなります。
最大ピークなので、一番大きな部分が「-1db」になり、それに合わせて自動的に調整されます。
再生して確認しましょう。
次にBGMのボリュームを調整していきます。
自分が話をしている後ろにうっすらと音楽を入れることで、雰囲気を作ることができます。
明るいPOPな音にすれば、明るい印象を与えるようになり、暗い音を入れると暗い印象を与えるようになります。
BGMによって全く違う印象の動画になります。
シーケンスのオーディオトラックにBGMを配置します。
デジタルデータの音量は基本的にデフォルトの状態では大きくなっていますので、このままでは声の邪魔になってしまいます。
BGMのクリップを選択してキーボードのGを押し「オーディオゲイン」を表示します。
BGMは、最大値を-25dBくらいにすると声を邪魔しないボリュームになるので「最大ピークをノーマライズ」の値を「-25dB」にします。
再生して確認しながら微調整するようにします。
次にBGMにフェードインとフェードアウトを適用する方法を解説します。
タブをエフェクトパネルにして、オーディオトランジションの中のクロスフェードを展開します。
コンスタントパワーをシーケンスに配置したBGMの先頭にドラッグ&ドロップします。
これだけでフェードインが完成します。
フェードアウトは、コンスタントゲインをシーケンスに配置したBGMの最後尾にドラッグ&ドロップします。
これでフェードアウトが完成します。
フェードイン、フェードアウトの長さはトリミングで調整できます。
19:書き出しの基本的なやり方
次に編集した動画を書き出す基本的な方法について解説します。
ここでは、YouTubeに投稿する用のフルハイビジョンの動画を書き出していきます。
まずは、書き出したい動画のシーケンスのタブを選択します。
そして、⌘+Mを押します。
もしくは、ここの書き出しをクリックします。
すると、このような画面になります。
まずはご自身が分かるように「ファイル名」を入力します。
そして、書き出した動画を保存する場所を決めます。
プリセットは、「Match Source-Adaptive High Bitrate」を選択しておけば問題ありません。
形式のプリセットも色々用意されていますが、YouTube用であれば「H.264」を選びます。
そしてビデオを展開し「その他」をクリックします。
「最大深度に合わせてレンダリング」と「最高レンダリング品質を使用」にチェックを入れます。
下にスクロールすると「ビットレート設定」という項目がありますので、「ビットレートエンコーディング」を「VBR 2パス」にします。
ターゲットビットレートを8から12にします。
最大ビットレートを12にします。
最後に右下の「書き出し」をクリックします。
これで書き出しが始まり、しばらくすると保存先に動画ファイルが書き出されます。
動画の時間や適用させたエフェクト、パソコンの性能によって書き出されるスピードが違ってきます。
書き出しが完了すると、指定した保存先に「mp4形式」の動画ファイルが書き出しされます。
まとめ
はい、いかがでしたでしょうか?
2023年1本目のこの動画では、これから動画編集スキルを身に付けたい!と思っている方向けにAdobe Premiere Proの基本的な使い方を解説しました。
今回、解説した内容は動画編集の基礎中の基礎ですが…
「Adobe Premiere Pro」を使ってみて頭が混乱するほど難しいと感じたでしょうか?
それとも、意外とシンプルで難しくないと思えたでしょうか?
もしも、難しいと感じた方は「DaVinci Resolve」という無償の動画編集ソフトの基本的な操作方法を解説した動画をアップします。
「DaVinci Resolve」は無償で使うことができるのですが…テロップを入れる位置が自由に決められなかったり、フレームの隅にロゴが入ってしまったり、映像や音を重ねる数が限られていたり…といった動画編集をやる上で致命的となる制限がなく、無償で使える期間の制限もありません。
ずっと無償で使うことができます。
ただし…有償版で使える機能の一部が使えない…というデメリットがあります。
それでも一般的な動画の編集はできるので、無償の動画編集ソフトの中では一番おすすめですので、楽しみにしていてください。
今後もこのYouTubeチャンネルでは、動画撮影や動画編集など動画に関する情報をお届けしていきます。
参考になったと思っていただけたら、チャンネル登録と高評価をよろしくお願いします。
また、動画撮影の基礎を実際に体験しながら学習できるワークショップを定期的に開催しています。
最後までありがとうございました。
それでは、また次回!
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