【動画撮影初心者向け】シネマティックでオシャレな動画を撮る為の7つのポイント

動画撮影





どうも、宇野です。

この動画では、動画撮影初心者がシネマティックでオシャレな動画を作る為に撮影で特に意識すべき7つのポイントをご紹介します。

動画を作りYouTubeやInstagramにアップする人は、最初からダサいと思われるために動画を作る人なんていないと思います。ほとんどの方は、センスが良いとかオシャレだと思われたいのではないでしょうか?

この動画を観て実際に練習することで、動画撮影初心者の方でも映画のような雰囲気のあるシネマティックでオシャレな映像表現ができるようになりますので、参考にしていただけたら幸いです。

そして、この動画が参考になったとか勉強になったと思っていただけたらチャンネル登録よろしくお願いします。

それでは、解説していきます。

動画撮影初心者向け
シネマティックでオシャレな動画を撮る為の7つのポイント
YouTube

1:水平を意識する

まず始めに、カメラを水平にして撮影することを意識する必要があります。

手持ちで動画を撮影する場合は、特に意識する必要があります。

最近のカメラには、水平になっているか表示させる機能が付いています。

このカメラはSONYのα6400ですが「MENU」で「撮影設定2」にして「DPSPボタン」の「背景モニター」から「水準器」を選択します。

そして、撮影をするときに「DPSPボタン」を何度か押すとモニターにこのようなマークが表示されます。

水平になっていると表示が緑で表示されます。この状態をキープして撮影します。

手持ちで撮影する場合、自分自身が動かないフィックスやパン、ティルトなどは水平を維持しやすいですが、トラック撮影やドリー撮影のように自分自身が動く場合は、強く意識する必要があります。

編集である程度は修正することができますが、撮影の基本ですので、常に水平で撮影できるように練習を繰り返すことをお勧めします。

簡単な対策としておすすめなのは、ジンバルを使うことです。

正しくジンバルをセットすれば、特別に意識しなくても水平の状態を維持して撮影することができます。

2:構図

2つ目は、構図です。

構図とは、被写体をどの位置、どのサイズ、どの角度で撮るのかという構成のことです。

【動画撮影初心者向け】動画撮影の基本的な構図

位置

まずは、位置です。

動画撮影初心者の方に最初におすすめなのが「三分割法」という構図です。

これは写真でも最もメジャーな構図の1つです。

動画でも使うことができる無難な構図です。

まずは「MENU」で「撮影設定2」にして「グリッドライン」の「3分割」を選択します。

するとモニターに線が入り縦3分割、横3分割されます。

この線を目安に被写体を配置することでバランスの良い構図になるというモノです。

例えば、被写体が人物の場合、この線上に被写体を配置して線が交わる頂点部分に被写体の顔を配置します。

すると、バランスの良い映像になります。

常にグリッドを意識して練習をすることで安定した映像を撮ることができるようになります。

勿論、全てが三分割法にする必要はありませんが、まずは基本として練習することが大切です。

また、被写体とコミュニケーションを撮りながら撮影することが大切になります。

サイズ

次に被写体のサイズです。

映像が単調にならないように寄りと引きを意識してバリエーションのある撮影をします。

被写体だけではなく周囲の状況もわかるようなロングショットやフルショット、ニーショット。被写体の動きだけではなく表情もわかるウエストショットやバストショット。

被写体にグッと寄ったクローズショットなどを使い分けることで単調な映像でもシネマティックになります。

角度

次に撮影する角度です。

基本的には、目線の高さとレンズの高さを合わせて撮影します。

被写体が自分よりも背が低い場合、ハイアングルからの映像になってしまいがちですので注意しましょう。

勿論、ハイアングルやローアングルの構図も意図的に入れるのであれば問題ありません。

大切なのは「何も考えず無意識でそうなってしまった」ということをなくすことです。

3:手ブレ

3つ目は手ブレを防ぐことです。

意図的に手ブレを入れることもあるのですが、意図的ではない手ブレは防がなければなりません。

映画を観ていると手ブレしているシーンはないことからも、特にシネマティックな映像表現にしたい場合は絶対にNGです。

カメラ内手ブレ補正の機能がついているカメラでは、ある程度の手ブレは軽減させることができます。そして、編集時にPremiere Proのワープスタビライザーというエフェクトで軽減させることができます。

しかし、手ブレ補正やスタビライズ処理も軽減させる機能なので大きな手振れの場合は完璧な処理はできません。

また、スタビライズ処理は映像の品質が劣化する上に処理するまでにかなりの時間がかかってしまい書き出しの時間も影響します。ですので、撮影の時点で手ブレを防ぐようにするのがベストです。

手持ちで撮影する場合は、ストラップを使うだけでも手ブレを軽減させることができます。

首にストラップをかけてピンと張った状態で慎重に撮影すれば、ある程度の手ブレは防ぐことができます。とは言っても完璧に防げるわけではありませんので、やはりジンバルを使うことをオススメします。

ただし、ジンバルも上下の動きには弱いので、普段通りに歩くと縦揺れが入ってしまいます。

縦揺れを防ぐために、忍者の忍足のような「ジンバル歩き」と呼ばれる歩き方で撮影することで上下の手ブレを防ぐことができます。



4:ぼけ感

4つ目は、ぼけ感を出すことです。

被写体の手前や後ろをぼけさせることによって被写体が際立ち、立体感のある映像になります。

ぼけを出すことは、スマホのカメラでは難しいのでミラーレスを使う大きなメリットの1つと言えます。

ぼけを作る為には、絞りが大きく関係してきますので、レンズ選びが重要になります。

F1.4とかF1.8などの明るいレンズを使い開放に近いF値にして撮影することでぼけ感を出しやすくなります。ダイヤルを回すと絞りを変更することができます。

僕は、室内では16mmのF1.4の単焦点レンズを使い、屋外では50mmのF1.8単焦点レンズを使うことが多いです。

ぼけ感を出したい時は、レンズ選びの他に距離感も大切になります。

被写体にしっかりピントを合わせた状態で、カメラと被写体の距離を近づけ、被写体と背景の距離を遠ざけることで背景ぼけを作りやすくなります。

SONYのカメラの場合は、瞳フォーカスの機能が優れているので最初はオートフォーカスで撮影していても良いと思います。

「MENU」で「セットアップ3」にして「タッチ操作」を入れます。「タッチパネル/タッチパッドトラッキング」を選択し「タッチパネル+タッチパッド」にします。

そして「撮影設定2」の「タッチ操作時の機能」から「タッチトラッキング」を選択します。

次に「撮影設定1」の「フォーカスモード」を「コンティニュアスAF」にします。

「フォーカスエリア」を「ワイド」にします。

これでモニター上で被写体の顔をタッチすると被写体にピントを合わせ続けます。

マニュアルフォーカスは、今後中級者向けの動画で解説します。

5:スローモーション

5つ目は、映像の中にスローを取り入れることです。

スピードに緩急が出るとシネマティックになります。

シネマティックな表現を出したい場合、基本的には24fpsで書き出しを行います。

このように言うと、24fpsで撮影しなければならないと思われている方が多いようですが、そうではありません。

全てのシーンを24fpsで撮影してしまうと、スローモーションにするとカクついてしまいます。

編集で「フロー」を使い多少は誤魔化すことができますが、基本的にはスローにしたいシーンでは60fpsや120fpsなどフレームレートを上げて撮影します。

そうすることで、60fpsでは40%まで速度を落とすことができ、120fpsでは20%まで速度を落とすことができます。

「撮影設定2」の「記録設定」でフレームレートを変更できます。

フレームレートを変更したらシャッタースピードも変更する必要があります。

適正のシャッタースピードは、フレームレートの値の倍に近い数値がシャッタースピードの分母になるようにします。

例えば、24fpsの場合は50分の1秒、60fpsの場合は125分の1秒になります。

シャッタースピードはダイヤルで変更できます。

6:カメラワーク

6つ目はカメラワークです。

カメラワークとは、どのような動きで被写体を撮影するのかという撮影技法のことです。

手ブレが怖いからといって、三脚にカメラを固定して撮影したフィックスというカメラワークだけで撮影してしまうと、単調でつまらない動画になってしまいます。

フィックス、パン、ティルト、ズーム、トラック、ドリー、スピンなど様々なカメラワークで安定した動画を撮影できるように練習することをオススメします。

そして、伝えたいメッセージが伝わりやすい構図とカメラワークはどれなのを考えて組み合わせることが大切です。

構図とカメラワークの組み合わせで表現方法は無限になります。

詳しくはこちらの【動画撮影初心者向け】基本的な7つのカメラワークをご覧ください。

7:Log撮影

最後7つ目はログで撮影することです。

カメラは通常、自動的に人が目で見た色に近いカラーを載せるようになっています。

既に色を加えているので自分の好みの色を載せるのが困難になります。

一方、Logに設定するとカラーが載らないフラットな状態に近い、霞がかったコントラストが低いノッペリした眠たい映像になります。

シネマティックにする為にはカラーコレクションと言われる色を補正する作業と、カラーグレーディングと言われる好みの色に演出する作業を行います。

ログで撮影しておくことでカラーを入れやすくなります。

髪の毛に色を入れるときブリーチしてからカラーを加えると色が入りやすいのと似ていて、映像も余計な色がない状態からの方が色が入りやすいです。

シネマティックにする為には、Log撮影の設定は必須になります。

SONYのミラーレスではS-logという設定になります。

SONYのミラーレスでデフォルトの状態であれば「ピクチャープロファイル」の「PP7」にすれば「S-log2」、「PP8」か「PP9」にすれば「S-log3」というログ撮影の設定になります。

カラーコレクション、カラーグレーディングをやるとこのように変化変化します。

こちらの動画【Adobe Premiere Proの使い方】シネマティックにするカラーコレクションとカラーグレーディングのやり方で解説しています。

まとめ

はい、いかがでしたでしょうか?

この動画では、動画撮影初心者がシネマティックでオシャレな動画を作る為に撮影で特に意識すべき7つのポイントをご紹介しました。

動画撮影初心者の方でも映画のような雰囲気のあるシネマティックな映像表現ができるようになりますので、ぜひ練習をしてみてください。

それと、動画撮影の基礎を直接学んでみたいという方は、動画撮影ワークショップを定期的に開催しています。

実際に屋外で撮影しながら行うワークショップですので、オンラインだけでは学ぶことができないスキルを身につけることができます。

今後も動画編集や動画撮影など動画制作に関する情報をシェアしていきますので、この動画が参考になったとか役に立ったと思っていただけたら高評価やチャンネル登録よろしくお願いします。

最後までありがとうございます。

それでは、またお会いしましょう。



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