【動画編集初心者向け】Adobe Premiere Proの基本的な使い方2022
こんにちは、宇野です。
この動画では、動画編集初心者向けにAdobe Premiere Proの基本的な使い方を解説します。
これからAdobe Premiere Proを使い本格的に動画編集を勉強しようと考えている方は、この動画を観て学習すれば基本的な操作方法が身につきますので、是非、繰り返しこの動画を観て操作をしてマスターしていただければと思います。
それでは、Adobe Premiere Proをパソコンにインストールが完了した状態から解説していきます。
Adobe Premiere Proの使い方2021年版はこちら
【動画編集初心者向け】
Adobe Premiere Proの基本的な使い方2020
1:新規プロジェクトの作成
すぐにPremiere Proを起動させて動画編集を始めたいと思っているかもしれませんが、まずはしっかりと準備をしましょう。
これからPremiere Proで動画編集を始める為には、最初にプロジェクトを設定する必要があります。
最初に、Premiere Proのプロジェクトを保存するフォルダを作成します。
動画データはテキストや画像と比べるとかなり大きな容量を使いますので、パソコンのハードではなく、1テラや2テラ程のSSDやHDDを用意することをオススメします。
ご自身のパソコンにSSDやHDDを接続してフォルダを作ります。
保存先で右クリックして新規フォルダをクリックします。
続けて名前を変更します。
ご自身で分かるように名前をつけましょう。ここでは仮で「Premiere Pro2022」としておきます。
保存先のフォルダを作ったらいよいよPremiere Proを起動させます。
Premiere Proのアイコンをクリックします。
しばらくするとスタートアップメニューが表示されます。
新規プロジェクトをクリックします。
ご自身が分かるようにプロジェクト名を入力します。ここでは仮で「基本操作」としておきます。
次に参照をクリックして保存先を決めます。ここは、最初に作ったフォルダ、僕の場合は「Premiere Pro2022」を選択します。
これで「Premiere Pro2022」というフォルダに「基本操作」というプロジェクトデータが保存されるようにできました。
「作成」をクリックすると、Premiere Proの編集画面が表示されます。
2:Adobe Premiere Proを構成するウィンドウ
Premiere Proのデフォルトの状態での編集画面は、複数のウィンドウによって構成されています。
詳しくは実際に操作しながら理解していきますので、ここでは名称とどんなことをする場所なのかだけ頭の片隅に入れておいてください。
メニューバー
一番上の「Premiere Pro」「ファイル」「編集」などが表示されている部分がメニューバーです。
プロジェクトを保存をしたり、Premiere Proを閉じたり、必要なツールを表示させたりすることができます。
ワークエリア
右上にあるアイコンをクリックすると「学習」「アセンブリ」「編集」などがメニュー表示されます。
メニューの中から好きなモノをクリックすると、そのワークエリアレイアウトデザインにワンクリックで切り替えることができます。
「編集」をクリックすると、元のデフォルトの画面に戻せます。
ソースモニターなどのグループ
動画素材を再生して確認したり、必要な部分を抜き出すことができるソースモニターパネルや動画素材の位置やサイズを調整したり、適用した特殊効果を操作できるエフェクトコントロールパネルなどが含まれたグループです。
複数のタブがあるウィンドウは、タブを切り替えることで各操作ができます。
プログラムモニター
編集中の動画の状態を確認することができるプログラムモニターです。
プロジェクトパネルなどのグループ
動画素材や音声素材を読み込み管理するプロジェクトパネルやトランジションやエフェクトなどの特殊効果を選択するエフェクトパネルなどが含まれたグループです。
このようにグループ化されたウィンドウでは、全てのタブが表示されていない場合があります。
そんな時は、タブが並んでいる右端をクリックして「パネルメニュー」を表示させてタブを選択して操作を行います。
ツールパネル
編集に活用する各種ツールが配置されたツールパネルです。
動画をカットするレーザーツールやテロップを入力するテキストツールなどがあります。
タイムラインパネル
シーケンスと呼ばれる編集の作業領域を管理するタイムラインパネルです。
ここにシーケンスを作り動画素材や音声素材を並べて一本の動画にしていきます。
オーディオマスターメーター
ここは、オーディオの音量の状態をグラフで表示するオーディオマスターメターです。
Premiere Proのデフォルトは、これらのウィンドウで構成されています。
詳しくは操作をしながら解説していきますので、現段階では、名称とどんな操作をするのかを頭の片隅に入れておいてください。
3:編集画面のカスタマイズ
Premiere Proのワークスペースは、ウィンドウの配置を自由にカスタマイズできます。
パネルのタブをドラッグすると移動させることができます。
また、ワークスペースを構成している各ウィンドウは連携していて、1つのウィンドウのサイズを変更すると、他のウィンドウのサイズも変更されます。
パネルの境界にカーソルを合わせてドラッグするとパネルのサイズを変えることができます。
動画編集は、丁寧に正確に行うだけではなくスピードも大切ですので、自分が使いやすいようにカスタマイズすることをオススメします。
デフォルトの状態ではあまりにも作業効率が悪いので、僕が普段使っている編集画面にカスタマイズしていきます。僕としては、現段階で最も効率良く動画編集ができると感じているワークスペースです。気に入らなければ、簡単に元の状態に戻すことができますので、練習で同じように操作をしてカスタマイズしてみてください。
まずは「プロジェクトパネル」をドラッグして上のソースモニターなどがあるグループに移動します。
そして「メディアブラウザー」の横の三本線の部分をクリックしてメニューを表示させ「パネルを閉じる」をクリックします。
同様に「CCライブラリ」「情報」「マーカー」「ヒストリー」も「パネルを閉じる」をクリックし消します。
また、ソースモニターなどがあるグループの「メタデータ」も「パネルを閉じる」をクリックして消してしまいましょう。
次にメニューバーの「ウィンドウ」の中にある「エッセンシャルグラフィックス」をクリックします。すると、右側にエッセンシャルグラフィックスパネルが表示されます。
更にメニューバーの「ウィンドウ」の中にある「Lumetriカラー」をクリックします。すると、右側にLumetriカラーパネルが追加されます。
次にメニューバーの「ウィンドウ」の中にある「エッセンシャルサウンド」をクリックします。すると、右側にエッセンシャルサウンドパネルが追加されます。
「エフェクト」をドラッグして、エッセンシャルグラフィックスがあるウィンドウに移動します。
ここまでできたら、ウィンドウのサイズを調整して完成です。
この状態がとても効率良く編集作業ができるので気に入っています。
元に戻すには、ワークスペースメニューから「保存したレイアウトにリセット」をクリックします。そうすれば、デフォルトの状態に戻せます。
4:自動保存の設定
次に自動保存の設定をします。
動画編集の作業は、ハードウェアの機能を最大限に利用して処理を行います。
その為、突然、フリーズしたりシャットダウンすることがあります。
そんな事態に備えて、プロジェクトを自動保存する設定を行なっておきましょう。
まずは、メニューバーの「Premiere Pro」の中にある「環境設定」から「自動保存」を選択します。
「プロジェクトの自動保存」にチェックが入っていることを確認します。もしチェックが入っていなかったらクリックしてチェックを入れておきましょう。
編集作業に慣れるまでは「自動保存の間隔」を5分から10分程にしておくと良いと思います。
例えば「自動保存の間隔」を10分に設定しておくと最悪の場合でも10分前の状態に戻すことができます。
次に「プロジェクトバージョンの最大数」を設定します。
これは、最大何個の自動保存のプロジェクトファイルを残しておくのかという設定です。
例えば「5」にしておくと、新しいプロジェクトファイルが自動保存されると一番古いプロジェクトファイルが自動的に削除され常時5個のプロジェクトファイルがフォルダに残ります。
慣れるまでは、3から10くらいにしておきましょう。
ここまでできたらOKをクリックします。
これで自動保存の設定が完了です。
一度、ここまでを保存してみましょう。
⌘キーとSを押します。もしくは、メニューバーのファイルから保存をクリックします。
自動保存されたプロジェクトファイルは、一番最初に作ったフォルダの中に「Adobe Premiere Pro Auto-Save」というフォルダが自動で作られ、ここに保存されます。
もし、編集作業中に突然シャットダウンしてしまった場合は、このファイルを開けば自動保存された場所から編集をやり直すことができます。
5:シーケンスの作成
次にPremiere Proで動画編集をする為にシーケンスと呼ばれる作業領域を作成します。
このシーケンスに動画や音声を並べて一本の動画にしていきます。
動画データをタイムラインにドラッグ&ドロップすればシーケンスができるのですが…自動的に動画データと同じサイズやフレームレートのシーケンスになってしまいます。
ですので、手動で作成するのが一般的です。
それでは、実際にシーケンスを作っていきましょう。
⌘キーとNを押します。もしくは、メニューバーのファイルの中の新規のシーケンスをクリックします。
すると、シーケンスの設定画面が表示され、ここには複数のプリセットがあります。
プリセットとはテンプレートのようなモノのことで、予めよく使われるモノが準備されています。
どんなカメラで撮影しどんな動画にしたいのかで選ぶプリセットが違いますが…今回は、一般的なデジタルカメラで撮影した動画を編集する際に無難な「Digital SLR」を選択してフルハイビジョンの24fpsで書き出す為に「1080p24」を選びます。
そして、シーケンスを選択したら何の編集なのか分かるように名前をつけます。ここでは仮で「2022基本操作」という名前にしておきます。
OKをクリックすると、タイムラインにシーケンスができます。
6:シーケンスの主な機能
次にシーケンスの主な機能を解説します。
これも使いながら覚えていくモノなので、現段階では名称とどんな機能なのかだけ頭に入れておいてください。
タブ
複数のシーケンスがある場合は、タブが横並びで表示されます。
タブをクリックするとシーケンスを切り替えることができます。
編集ライン&再生ヘッド
タイムライン上の縦の線が編集ラインです。
編集ラインのある位置の映像がプログラムモニターに表示されます。
そして、編集ラインの上にあるのが再生ヘッドです。
再生ヘッドはドラッグして動かすことができます。
タイムコード
編集ラインのある位置のタイムコードが表示されます。
ビデオトラック
ビデオトラックに動画や画像を配置します。
目のアイコンをクリックすると、このトラックに配置した映像を非表示にすることができます。
ビデオトラックの目のアイコンの横の空いている部分で右クリックして「1つのトラックを追加」を選択するとビデオトラックを増やすことができます。
「1つのトラックを削除」を選択するとトラックを削除できます。
オーディオトラック
オーディオトラックに音声やBGM、効果音を配置します。
Mのアイコンをクリックすると、このトラックに配置した音がミュートになります。
オーディオトラックのMのアイコンの横の空いている部分で右クリックして「1つのトラックを追加」を選択するとオーディオトラックを増やすことができます。
「1つのトラックを削除」を選択するとトラックを削除できます。
スクロールバー&ズームハンドル
タイムラインの下にあるスクロールバーをドラッグするとタイムラインをスクロールできます。
スクロールバーの左右にある●がズームハンドルです。
ズームハンドルをドラッグすると、タイムラインを拡大縮小できます。
これがシーケンスの主な機能になります。
7:クリップの読み込み方法
動画編集では、動画や音声、画像、効果音などの素材のことを「クリップ」と呼びます。
動画素材は、ビデオクリップや映像クリップ、動画クリップなどと呼び、音声やBGM素材は、音声クリップとかオーディオクリップと呼びます。
ここからは、クリップと呼び解説していきます。
では、各クリップをPremiere Proに読み込む方法を解説します。
プロジェクトパネルの空いている部分をダブルクリックします。
ここで編集するビデオクリップやオーディオクリップを選択します。
これでプロジェクトパネルにクリップが読み込まれます。
ちなみに、フォルダごとまとめて読み込むこともできます。
また、プロジェクトパネルの左下にあるアイコンでリスト表示かアイコン表示を選択することができます。
更に、プロジェクトパネルの右下の「新規ビン」をクリックするとフォルダができるので、クリップがゴチャゴチャにならないようにグループ分けしておくと作業効率が良くなります。
8:クリップの配置方法
次にクリップをシーケンスに配置する方法です。
クリップをシーケンスに配置するには、プロジェクトパネルに読み込んだビデオクリップをシーケンスのビデオトラックにドラッグ&ドロップします。
オーディオクリップはオーディオトラックにドラッグ&ドロップします。
ビデオクリップに音声が含まれている場合は、ビデオクリップを配置したら自動的にオーディオトラックにもクリップが配置されます。
映像と音声は分割することができます。
シーケンスの「リンクされた選択」のアイコンをクリックして白くすると映像と音声のリンクが外れ、各々を選択することができます。
また、リンクされている状態でクリップを選択して、⌘キーとLを押すことで映像と音声を分けることができます。
更に、ソースモニターでも分割することができます。
プロジェクトパネルに読み込んだビデオクリップをダブルクリックします。
すると、ソースモニターに表示されます。
ビデオのアイコンからビデオトラックにドラッグ&ドロップすると映像だけがシーケンスに配置されます。オーディオのアイコンからオーディオトラックにドラッグ&ドロップすると音声だけがシーケンスに配置されます。
映像と音声、両方を配置したい場合はソースモニターからドラッグ&ドロップします。これで映像と音声両方がシーケンスに配置できます。
クリップをシーケンスに並べる時、シーケンスのスナップツールを有効化しておくと磁石のように引き寄せて隙間なく埋めてくれます。
クリップとクリップの間にスペースができたままにすると、真っ黒の黒い画面が表示されてしまいます。
このスペースのことをギャップと呼びます。
ギャップができにくくする為に、スナップツールは有効化しておきましょう。
9:クリップの移動方法
次にシーケンスに配置したクリップを移動させる方法を解説します。
クリップを移動させるには、クリップをドラッグして動かします。
クリップを移動させた時に別のクリップの上にドロップさせてしまうと上書きされてしまいます。
そんな時は、⌘キーとZを押せば、一つ前に戻すことができます。
10:クリップの削除方法
次にクリップの削除方法です。
シーケンスに配置したクリップが不要になった場合は、その不要なクリップを選択してdeleteキーを押します。
または、クリップを選択して「消去」をクリックします。
もしくは「リップル削除」をクリックすると、クリップを削除した後にギャップを自動で埋めてくれます。
不要なクリップが複数ある場合は、不要なクリップが全て入るようにドラッグしてdeleteキーを押します。
または、shiftキーを押しながらクリップを選択しても複数のクリップを選択できます。
シーケンスで⌘キーとAを押せばシーケンスにあるすべてのクリップを選択することができます。
ちなみに、ギャップを削除するときもギャップがある部分を選択してdeleteキーを押せば削除できます。
11:クリップのカット方法
次にクリップをカットする方法を解説します。
1:レーザーツール
まずは、シーケンスに配置したクリップをレーザーツールでカットする方法です。
シーケンスにクリップを配置し、再生ヘッドを動かしプログラムモニターを見ながらカットしたい部分に合わせます。
そして、キーボードのCを押します。もしくは、ツールパネルのレーザーツールを選択します。
そして、編集ラインがあるクリップの上でクリックします。
これで元々一つだったクリップが二つになります。
不要なクリップの上で右クリックしリップル削除を選択します。もしくは、キーボードのVを押すか、ツールパネルの選択ツールをクリックしてから不要なクリップを選択してdeleteキーを押します。
これで削除できます。
2:トリミング
次にシーケンスに配置したクリップの中から必要な長さの映像のみを残すトリミングを解説します。
選択ツールの状態で、シーケンスに配置したクリップの端にカーソルを合わせます。
するとカーソルが赤くなり形が変わります。
この状態でドラッグするとクリップ前後をカットすることができます。
クリップの前半部分が不要であれば、このようにドラッグします。
クリップの後半部分が不要であれば、このようにドラッグします。
3:ソースモニター
次にソースモニターで必要な部分だけを抜き出しシーケンスに配置する方法です。
プロジェクトパネルにあるクリップをダブルクリックしてソースモニターに表示させます。
そして、動画の使いたい部分の始まりを決めたらキーボードの「I」を押します。すると印が打たれます。これをイン点と呼びます。
次に使いたい部分の終了部分を決めたらキーボードの「O」を押します。すると印が打たれます。これをアウト点と呼びます。
この状態でシーケンスにドラッグ&ドロップすると「イン点」から「アウト点」までの動画を配置できます。
12:クリップのスピード調整
シーケンスに配置したクリップは、速度を変えたり逆再生させることができます。
シーケンスに配置した速度を調整したいクリップを選択し⌘キーとRを押すか、クリップを選択して右クリックで「速度デュレーション」を選択します。
逆再生にするときは、逆再生にチェックを入れます。
速度の値を上げると早くなり、下げると遅くなります。
この時、変更後に後続のクリップをシフトにチェックを入れておきましょう。
そうすることで、速度を上げると後ろのクリップが自動的にギャップを埋めてくれます。
反対に速度を落とすと後ろのクリップが自動的にシフトしてくれます。
ただし、速度を落とす時はフレームレートを意識しておかなければいけません。
今回は24fpsのシーケンスで編集を行なっていますので、24fpsで撮影しているクリップを少しでもスローにしてしまうとカクカクした映像になってしまいます。
24fpsのシーケンスで編集をする場合、30fpsで撮影した動画は24÷30で80%が最適な速度になり、60fpsで撮影した動画は24÷60で40%が最適の速度になります。
フレームレートの知識は動画のクオリティーに影響するので映像制作をする上でとても大切ですので、今後、別の動画で詳しく説明します。
13:エフェクトコントロールの基本操作
次にエフェクトコントロールの基本操作を解説します。
Premiere Proでの動画編集は、エフェクトコントロールを使いこなすことがとても重要なポイントになります。
エフェクトコントロールを使えば、フェードインやフェードアウトができたりズームインやズームアウトが作れます。
また、エフェクトという特殊効果を加えてカスタマイズすれば、画面の上下に黒い帯を入れてシネマティックにしたり、フレアを加えた演出もできます。
1:エフェクトコントロールの主な機能
シーケンスに配置したビデオクリップを選択してタブをエフェクトコントロールにします。
すると「モーション」「不透明度」「タイムリマップ」「オーディオ」などが表示されますが、ここでは主に使う「モーション」「不透明度」を解説します。
他の項目については、その都度解説していきます。
モーション
モーションを展開すると「位置」や「スケール」などが表示されます。
位置の左側の数値を変更すると、クリップを左右に動かすことができます。
右側の数値を変更すると、クリップを上下に動かすことができます。
デフォルトの状態に戻すには「パラメーターをリセット」をクリックします。
スケールの数値を上げると拡大され、下げると縮小します。
ちなみに、無理に拡大をすると画質が荒くなりますので注意しましょう。
デフォルトに戻すには「パラメーターをリセット」をクリックします。
回転の数値を変更すると傾きます。
不透明度
不透明度を展開すると丸や四角やペンのアイコンがあります。
これはマスクと言って、必要な部分のみを残すことができるツールです。
例えば、四角のアイコンをクリックしてみます。
すると、動画の真ん中に四角い枠ができ、それ以外の部分が黒くなります。
この黒い部分は消えている状態ですので、合成させたい時などに使います。
この四角い枠はドラッグして場所を変えることができたり、頂点をドラッグすれば、広げたり狭めたりすることもできます。
不透明度の数値を変更すると、映像が薄くなります。
描画モードには、さまざまな効果が入っていますが、どのような変化があるかはその都度解説していきます。
普段は、通常にしておきます。
2:フェードイン&フェードアウトの作り方
では、練習で黒い画面から徐々にはっきりとなるフェードインと徐々に消えていくフェードアウトを作ってみましょう。
ちなみにフェードインやフェードアウトは、ここで解説する方法よりも簡単な方法があります。
正直な所、ここでご紹介する方法は今後使うことは無いと思いますが、エフェクトコントロールの操作を覚える為には良い練習になりますので、理解度を深める為にも実際にやってみてください。
まずは、フェードインを作っていきます。
クリップを選択してタブをエフェクトコントロールにします。
エフェクトコントロールの横にあるタイムライン領域の編集ラインを一番左に移動させます。
もし表示されていない場合は、エフェクトコントロールパネルの右上のアイコンをクリックすると表示されます。
不透明度の値を0%にします。
そして、不透明度の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックします。
すると、不透明度のストップウォッチのアイコンが青くなり右のタイムライン領域に印が打たれます。この印をキーフレームと呼びます。
次にフェードインが完了する位置に編集ラインを合わせます。
不透明度の値を100%にします。
すると、キーフレームが打たれます。
プログラムモニターを再生して確認すると、黒い画面からじわーっと映像が出てくるフェードインが完成します。
次にフェードアウトを作っていきます。
フェードアウトをさせるクリップを選択します。
フェードアウトが始まる位置に編集ラインを合わせます。
エフェクトコントロールの不透明度の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックします。
すると、右のタイムライン領域にキーフレームが打たれます。
次にフェードアウトが完了し、真っ黒の画面にしたい位置に編集ラインを合わせます。
不透明度の値を0%にします。
すると、キーフレームが打たれます。
プログラムモニターを再生して確認すると、このように黒い画面に徐々に消えていくフェードアウトが完成します。
3:ズームイン&ズームアウトの作り方
次に、練習でズームインとズームアウトを作ってみましょう。
まずは、ズームインを作っていきます。
ズームインを開始する場所に編集ラインを合わせます。
そして、クリップを選択してタブをエフェクトコントロールにします。
エフェクトコントロールの位置の左にあるストップウォッチのアイコンをクリックします。
すると、右のタイムライン領域にキーフレームが打たれます。
エフェクトコントロールのスケールの左にあるストップウォッチのアイコンをクリックします。
すると、先ほどと同じようにキーフレームが打たれます。
プログラムモニターを見て、ズームインが完了する位置に編集ラインを合わせます。
プログラムモニターを見ながら、拡大したい部分がだいたい中央になるように位置とスケールの値を調整します。
すると、キーフレームが打たれます。
プログラムモニターを再生して確認するとズームインが完成します。
次にズームアウトを開始する位置に編集ラインを合わせます。
そして、位置とスケールの現在の値でキーフレームを追加のアイコンをクリックします。
すると、現在の値でキーフレームが打たれます。
プログラムモニターを見て、ズームアウトが完了する位置に編集ラインを合わせます。
位置とスケールのパラメーターをリセットのアイコンをクリックして数値をデフォルトに戻します。
すると、デフォルトの値に戻りキーフレームが打たれます。
プログラムモニターを再生して確認するとズームアウトが完成します。
クリップに動きを加える時は、その項目のストップウォッチのアイコンをクリックしてキーフレームを打ちます。
これが基本となりますので、覚えておいてください。
14:トランジションの基本操作
次にトランジションの基本操作について解説します。
トランジションとは、クリップとクリップが接続している編集点に適用する特殊効果のことです。
Premiere Proには様々なトランジションでデフォルトで入っていて、簡単に適用させることができます。
また、自分自身で作ることができたり、購入したモノを適用させることもできます。
トランジションを使えば、効果的な場面転換ができるようになりますので、ここで基本的な操作方法を覚えてください。
1:トランジションの適用方法
練習で効果が分かりやすい「ページピール」というトランジションを適用させてみましょう。
まずタブをエフェクトパネルにします。
そして検索窓に「ページピール」と入力します。すると、ページピールが表示されます。
ページピールをシーケンスのビデオトラックに配置したクリップとクリップが接続している編集点にドラッグ&ドロップします。
これでページピールが適用されます。
2:トランジションの変更方法
次にトランジションを変更する方法を解説します。
接続したトランジションがイメージに合わない場合は、別のトランジションを上に載せれば、そのトランジションに変更することができます。
例えば、エフェクトの検索窓に「ワイプ」と入力します。
表示されるワイプを先ほどと同じ場所にドラッグ&ドロップします。
すると、ページピールが消えてワイプが適用されます。
3:トランジションのデュレーションを変更する方法
次に適用したトランジションの表示時間を変更する方法解説します。
表示時間のことをデュレーションと呼びます。
適用したトランジションをダブルクリックします。
すると、トランジションのタイムコードが表示されます。
トランジションを10フレームにしたい場合は、デュレーションを「00;00;00;10」に変更します。
すると、ワイプのスピードが早くなります。
また、クリップのトリミングと同じ方法でデュレーションを変更することもできます。
ズームハンドルで拡大させ、トランジションの端にカーソルを合わせてトリミングします。
すると、適用したワイプのスピードが変化します。
4:トランジションの削除方法
次に適用したトランジションを削除する方法です。
適用させたトランジションを選択して、deleteキーを押します。
もしくは、トランジションの上で右クリックして「消去」を選択します。
これでトランジションが削除されます。
15:エフェクトの基本操作
次にエフェクトの基本操作を解説します。
エフェクトとは、クリップに適用する特殊効果のことです。
トランジションはクリップとクリップの接続している編集点に適用させる特殊効果でしたが、エフェクトはクリップに適用させる特殊効果です。
トランジション同様、Premiere Proには様々なエフェクトがデフォルトで入っていて簡単に適用させることができます。
また、自分自身で作ることができたり、購入したモノを適用させることもできます。
エフェクトを使えば、撮影時にはなかった光を入れたり、上下に黒い帯を入れてシネマティックにすることができ、動画編集の幅が大きく広がります。
1:エフェクトの適用方法
エフェクトを適用する方法から解説します。
練習で、効果が分かりやすい「レンズフレア」というエフェクトを適用させてみましょう。
エフェクトの検索窓に「レンズフレア」と入力します。
表示されたレンズフレアを適用させたいクリップにドラッグ&ドロップします。
これでレンズフレアが適用されます。
もしくは、クリップを選択してからここのレンズフレアをダブルクリックしても適用させることができます。
2:エフェクトを調整する方法
ここで適用したレンズフレアは、適用させるだけで効果を確認できますが、エフェクトコントロールでパラメーターを調整することでより効果を確認できます。
エフェクトを調整する方法を解説します。
タブをエフェクトコントロールにします。
そして、レンズフレアを適用したクリップを選択します。
エフェクトコントロールの中にレンズフレアという項目が追加されています。
光源の位置の数値を変更すると光の位置が変更され、フレアの明るさの数値を変更すると光の強弱ができます。
ちなみに、先程解説したキーフレームを打つことで、追加したエフェクトを動かすこともできます。
3:適用したエフェクトの効果をオフにする方法
エフェクトを適用する前の状態と適用した後の状態の変化を確認したい場合は、エフェクト名の横にある「FX」をクリックします。
すると、適用前の状態を確認することができます。
戻す場合は、再度FX」をクリックします。
4:適用したエフェクトを削除する方法
適用したエフェクトを削除するには、エフェクトコントロールにあるエフェクト名を選択してdeleteキーを押します。
もしくは、エフェクト名で右クリックして「消去」を選択します。
これで適用したエフェクトを削除できます。
5:調整レイヤーについて
Premiere Proには、調整レイヤーという便利な機能があります。
調整レイヤーとは、調整レイヤー適用したエフェクトを調整レイヤーにかかっている下のクリップ全てに一括で適用される機能のことです。
言葉だけでは伝わりにくいので、どのように便利なのかを実際に操作をしながら解説します。
エフェクトの検索窓に「クロップ」と入力します。
表示されるクロップをクリップに適用します。
そして、エフェクトコントロールにして、クロップを適用させたクリップを選択します。
エフェクトコントロールの中にクロップという項目があるので、上の数値を12.2%、下の数値も12.2%にします。すると、上下に黒い帯が入ります。
通常はこれで問題ないのですが、このクリップにズームを適用させていると、クロップのサイズも変わってしまいます。
これを毎回修正するのは、かなり手間がかかってしまいます。
そんな時に調整レイヤーが役に立ちます。
まずは、適用したクロップをdeleteキーで削除します。
そして、プロジェクトパネルにして、右下の新規項目のアイコンをクリックします。
この中の調整レイヤーを選択します。
OKをクリックすると、プロジェクトパネルに調整レイヤーが表示されます。
これをシーケンスのビデオトラックに配置します。
そして、トリミングして全てのクリップの上に載るようにします。
次にこの調整レイヤーにクロップを適用させます。
先ほどと同じように、エフェクトコントロールの中のクロップの項目の上下の数値を12.2%にします。すると、クロップが適用されます。
これで先ほどサイズが変わってしまったズームインとズームアウトを適用したクリップもクロップのサイズが変わらなくなっています。
調整レイヤーにかかっている下のクリップ全てにエフェクトが適用され、調整レイヤーがかかっていないクリップには、エフェクトは適用されません。
勿論、クロップだけではなく他のエフェクトも調整レイヤーに適用することができ、とても効率よく編集作業を進めることができます。
16:LUTを使ったカラーグレーディングのやり方
一般的な動画ではあまり使われないかもしれませんが、僕が仕事で作っているシネマティックB-ROLLという映像やショートムービーでは、LOGやRAWという状態で動画を撮り、映像のカラーを補正するカラーコレクション、好みのカラーに演出するカラーグレーディングと呼ばれる作業を行います。
このカラーコレクションやカラーグレーディングには、正解がなく自分の好みになります。
ここでは、最も簡単な「LUT」を活用する方法を解説します。
調整レイヤーをシーケンスに配置し、この調整レイヤーに「LUT」を適用することで一発で自分の好みカラーにすることができます。
LUTとはルックアップテーブルの略で、簡単に言うとRGB出力を別のRGB出力に変換させる仕掛けのことです。
厳密には、LUTとLOOKというモノがあり難しい話になってしまいますので、ここではInstagramのフィルターのようなモノだという感覚で良いと思います。
LUTは、デフォルトでは数種類しか入っていませんが、無料のモノから有料のモノまで追加することができます。
自分の好みのカラーになるLUTを作り保存しておくこともできるので、それを適用すれば、一発でそのカラーにすることができます。
タブを「Lumetriカラー」にし「クリエイティブ」をクリックし「Look」から自分の好みのLUTを選択します。
これでカラーが変化します。
カラーコレクションやカラーグレーディングの基礎については、別の動画で詳しく解説します。
17:テロップ入れの基本的なやり方
次にエッセンシャルグラフィックスで字幕やテロップを入れる基本的なやり方を解説します。
タブをエッセンシャルグラフィックスにします。
テロップを入れたい場所にシーケンスの編集ラインを合わせます。
ツールパネルのTのアイコン「横書き文字ツール」をクリックします。
尚、このTのアイコンを長押しすると縦書き文字ツールにすることもできます。
プログラムモニターをクリックします。すると、文字入力モードになります。
シーケンスには、グラフィックというクリップが自動的に配置されます。
テキストを入力します。ここでは「Premiere Pro」と入力してみます。
キーボードのVを押すか、選択ツールをクリックして選択ツールにします。
エッセンシャルグラフィックスでフォントを選択します。
ここでサイズを変更します。
文字の感覚は、VAという部分で調整できます。
テキストの位置を調整します。画面中央に配置したい場合は、整列をクリックすると中央にできます。
アピアランスの塗りをクリックするとカラーピッカーが表示され、テキストカラーを変更できます。
境界線とは、縁取りのことです。縁取りを入れる場合は、チェックを入れここをクリックしてカラーを決めます。そして、横の数値で境界線の太さを調整することができます。
背景とは、テキストの下にカラーを入れることができる機能です。文字が見えにくい時などに使います。
後は、シャドウなどを細かく設定することができます。
シーケンスに自動的に配置されたクリップをトリミングして、表示させる長さを決めます。
これでテロップが完成です。
また、モーショングラフィックステンプレートを使えば、動きのあるテロップを簡単に適用させることができます。
今後、別の動画で詳しく解説していきます。
18:音量調整の基礎
次に音量調整の基礎について解説します。
まずは、動画内に入っている声のボリュームを調整していきます。
動画を撮影した環境で違ってくるのですが、ここでは基本的なボリューム調整方法を解説します。
オーディオボリュームを調整したいクリップを選択してキーボードのGを押します。もしくは、右クリックして「オーディオゲイン」を選択します。
自分が話をしている声の音声は、最大値を「-1dB」以下にすると音割れせずに聞きやすくなりますので「最大ピークをノーマライズ」を「-1dB」にします。
次にBGMのボリュームを調整していきます。
自分が話をしている後ろにうっすらと音楽を入れることで、雰囲気を作ることができます。
明るいPOPな音にすれば、明るい印象を与えるようになり、暗い音を入れると暗い印象を与えるようになります。BGMによって全く違う印象の動画になります。
シーケンスのオーディオトラックにBGMのクリップを配置します。
BGMの音量は基本的にデフォルトの状態では大きくなっていますので、このままでは声の邪魔になってしまいます。
BGMのクリップを選択してキーボードのGを押し「オーディオゲイン」を表示します。
BGMは、最大値を「-25dB」くらいにすると声を邪魔しないボリュームになるので「最大ピークをノーマライズ」の値を「-25dB」にします。
再生して確認しながら微調整するようにします。
1:雑音を軽減させる方法
音声に空調などの雑音が入ってしまった場合は、軽減させることができます。
タブをエッセンシャルサウンドにします。
編集するオーディオクリップを選択して「会話」を選択します。
「修復」を選択して「ノイズを軽減」や「雑音を軽減」にチェックを入れます。
数値を変更して強弱をつけることができますが、小さな雑音であればデフォルトの状態でも気にならない状態になります。とは言っても、全ての雑音が綺麗に消えるという訳ではありませんので、できる限りマイクを使ったり一度空調を切るなど良い環境で音声を収録するように心がけましょう。
2:フェードイン&フェードアウトの適用方法
次にBGMにフェードインとフェードアウトを適用する方法を解説します。
タブをエフェクトにして、オーディオトランジションの中のクロスフェードを展開します。
コンスタントパワーをシーケンスに配置したオーディオクリップの先頭にドラッグ&ドロップします。
これだけでフェードインが完成します。
フェードアウトは、コンスタントゲインをシーケンスに配置したオーディオクリップの最後尾にドラッグ&ドロップします。
これでフェードアウトが完成します。
フェードイン、フェードアウトの長さはトリミングで調整できます。
19:動画ファイルを書き出す方法
次に動画を書き出す方法を解説します。
Premiere Proでは、利用目的に適したファイル形式で書き出すことができます。
また、直接、YouTubeなどにアップロードすることもできます。
しかし、YouTubeにアップロードする前に完成した動画を確認したり、サムネイルを設定する必要があるので、一度動画ファイルを書き出してからYouTubeにアップロードするのが一般的です。
ここでは、YouTubeに投稿する用のフルハイビジョンの動画を書き出す一般的な方法を解説します。
まずは、書き出したい動画のシーケンスを選択します。
そして、⌘キーとMを押します。もしくは、左上部の書き出しをクリックします。
すると、書き出し設定の画面になります。
まずはご自身が分かるように「ファイル名」を入力します。
そして、書き出した動画を保存する場所を決めます。
プリセットは「Match Source-Adaptive High Bitrate」を選択しておけば問題ありません。
形式は、Blu-ray用やMPEGなどがありますがYouTube用であれば「H.264」を選びます。
そしてビデオを展開し「その他」をクリックします。
「最大深度に合わせてレンダリング」と「最高レンダリング品質を使用」にチェックを入れます。
下にスクロールすると「ビットレート設定」という項目がありますので、「ビットレートエンコーディング」を「VBR 2パス」にします。
ターゲットビットレートを8から12にします。
最大ビットレートを12にします。
最後に右下の「書き出し」をクリックします。
これで書き出しが始まり、しばらくすると保存先に動画ファイルが書き出されます。
動画の時間や適用させたエフェクト、パソコンの性能によって書き出されるスピードが違ってきます。
まとめ
はい、いかがでしたでしょうか?
この動画では、これからPremiere Proで本格的に動画編集を始める方向けにAdobe Premiere Proの基本的な使い方を解説しました。
この動画でご紹介した内容は基本的なことでPremiere Proにはまだまだ多くの機能があり、やり方もここでご紹介した方法だけではありません。
最初は、ここで学習した方法でPremiere Proを操作し、自分なりに効率が良い方法があったらどんどん活用すると良いと思います。
今回一本の動画で本当に基本的なことを解説しましたが…動画編集のスキルや動画撮影のスキルがアップするような動画を今後もお届けしていきますので、チャンネル登録していただけると嬉しく思います。
また「理解できた」「参考になった」などのコメントも書いていただけると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
それでは、またお会いしましょう!
この記事へのコメントはありません。